
最寄り駅におけるタクシー乗り場の配慮状況を図6−1−12に示す。「雨よけ(日よけ)」が設置されているタクシー乗り場はマリーナが10ヵ所(100.0%)、海水浴場が18ヵ所(75.0%)、「車椅子で待てるスペース」が確保されているタクシー乗り場はマリーナが10ヵ所(100.0%)、海水浴場が17ヵ所(70.8%)であり、ほとんどのタクシー乗り場に整備されていることが分かる。また、「ベンチの設置」はマリーナが5ヵ所(50.0%)、海水浴場が8ヵ所(33.3%)であるが、海水浴場1ヵ所を除いた全てのタクシー乗り場では常に「タクシーが待機」しているため、混雑している時以外は問題はなく、バス(図6−1−8)に比べ比較的利用しやすいと言える。
最寄り駅におけるタクシー乗り場を利用しているタクシー会社の障害者への配慮状況を図6−1−13に示す。「障害者対応のマニュアル等」を作成しているタクシー会社はマリーナが5ヵ所(50.0%)、海水浴場が9ヵ所(37.5%)であり、「車椅子の乗車が可能」と答えたタクシー会社はマリーナが7ヵ所(70.0%)、海水浴場が11ヵ所(45.8%)であった。また、「補助を望む場合は事前に連絡が必要」と答えたタクシー会社もマリーナが5ヵ所(50.0%)、海水浴場が8ヵ所(33.3%)であり、気軽にタクシーを利用することも難しい。また、「車椅子対応の特別なタクシー」があるタクシー会社は、マリーナ3ヵ所(30.0%)、海水浴場4ヵ所(16.7%)のみであった。
海岸施設付近のバス停留所の配慮状況を図6−1−14に示す。マリーナ付近のバス停留所に「雨よけ(日よけ)」が設置されている停留所が50.0%の4ヵ所である以外は、全ての項目で40%未満という値になっており、最寄り駅のバス停留所(図6−1−8)と比較し、さらに配慮がなされていないことが分かる。また、「点字の時刻表」や「車椅子対応のバスについての表示」が設置されている停留所はなかった。
調査対象海岸施設前の整備状況を図6−1−15に示す。「駐車場」は海水浴場の2ヵ所を除いた全ての海岸施設に整備されているが、「障害者専用スペース」が整備されているのはマリーナが2ヵ所、海水浴場が3ヵ所のみであった。「タクシー、一般車の乗降車場所」はマリーナが8ヵ所(61.5%)、海水浴場が16ヵ所(51.6%)であり、整備されていないところでは道路で乗り降りすることになるが、「海岸施設前の道路に歩道の整備」がされている海岸施設は、マリーナ、海水浴場ともに約80%であり、それ以外の場所では危険を伴うことも考えられる。また、「案内地図等」が設置されている海岸施設はマリーナが5ヵ所(38.5%)、海水浴場が17ヵ所(54.8%)であり、明確なサインを示すべきである。
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